何か副業や事業を始めようとすると、少なからずお金が必要になってきます。株やFX、築古不動産投資をするにしても資金は必要ですし、転売なんかも元手がないとできません。
サラリーマンをしながらお金を貯めてもいいのですが、これだとスピードが遅くなります。やりたい事が決まっていてお金だけがネックならば、お金を借りてでも早く始めるべきです。
しかし、個人で融資を引くのは簡単ではありません。銀行でフリーローンなんかもありますが、こちらは金利が高めに設定されているものが多いです。
きちんとお金を貯めておけば良かったと、私もよく反省していますが、反省したところで急にお金は貯まりません。当たり前ですが・・・
そこで色々と調べたときに、生命保険の契約者貸付というのを見つけました。これがかなり使いやすい貸付制度になっているので、ご紹介したいと思います。
契約者貸付とは
そもそも契約者貸付とはなんぞや?という話からです。
皆さん生命保険って入ってますか?個人年金なども含めてですが、解約したら返戻金が戻ってくるような保険ってありますよね。いわゆる掛け捨てではない保険です。
掛け捨てではない保険に入っている人は、保険の解約返戻金を上限に、保険会社から非常に低いハードルでお金を借りられるケースがあります。
これが契約者貸付です。
契約者貸付の要点を簡単にまとめるとこんな感じになります。
・生命保険会社からお金を借りられる
・審査なし、即日借入が可能
・金利が低い場合が多い
・好きなときに好きな金額で返済できる
これでお金を借りられるんですから、破格の条件ですよね。
上限は解約返戻金にはなりますが、その金額までなら、申し込んですぐに銀行にお金が振り込まれます。ちなみに、銀行で融資を引こうとすると審査で1ヶ月とか掛かります。
このスピード感はすごいです。事業を行おうとすると、今この瞬間にお金が必要!というシチュエーションが発生するものですが、そんなときにも役立ちます。
また、保険に加入した時期によって金利が決まるのですが、低めに設定されている場合が多いです。私の場合は年利2.5%です。
ちなみに、貸付上限金額や金利は人によって違うので、保険会社に問い合わせるか、年末に送付される生命保険料控除の書類などを参照してください。
返済についても自由度が高く、期間も金額も自分で決めることができます。事業や副業が軌道に乗ってから返済を始めることも可能ですね。不動産賃貸業なんかだと、入居が決まって家賃が入り始めてから返済を始め、空室が出たら返済をストップしたりと、かなり融通を効かせることができます。
利息は複利。でも利息分だけ返済可能
多くのローンと同じように、利息は複利計算になっています。
お金を借りて1年たったときに、1年分の利息を支払っていない場合は、その支払っていない分の金額が元本に上乗せされた状態で翌年の金利が計算されます。
ただし、1年のうちに利息分のみを返済できる期間が設けられていて、そこで利息分だけ返済すれば、元金に上乗せされることはありません。
要するに、利息で雪だるま方式に借金が増えていくような事は避けられます。まぁもともと低い金利なのでそこらへんの心配は少ないですが。。。
なんでこんなに良い条件でお金が借りられるのか、少し触れておきたいと思います。
基本的に生命保険会社は、契約を解除されたくありません。しかし、毎月の保険料の支払いがきつく、解約したいという人は一定数存在します。また、将来のために保険でお金を積み立てているけど、やっぱり今々お金が必要!というケースも多いです。
そんな状況になったときに契約を解除させないために、契約者貸付という制度が存在しているのです。
保険会社からすれば、貸付金額を解約返戻金までに留めておけば、お金を返してもらえなくても取りっぱぐれることがありません。保険を強制的に解約して、返戻金を返済分に充当すれば良いからです。
なので、契約が継続している間であれば返済方法も借り手の自由だし、利率を高く設定する必要もないのです。
ただ、返済がずっと滞って、元金+利息が解約返戻金の上限を上回ったりすると、本当に保険を使いたいときに保険が降りない場合があるので、過度に返済を遅らせるのは禁物です。
もちろん、ここまで解説してきたように、ちゃんと使えば便利な制度です。しっかり返済のシミュレーションはしたうえで、有効的に活用していきましょう!