ここ何年かで世界的にベーシックインカムの
考え方が広がり、実際に一部地域で
社会実験が実施されるまでに至りました。

ベーシックインカムとは
ベーシックインカムとは、全国民に
定期的に一定額のお金を配ることです。
これによって、希望しない労働から解放されたり
セーフティネット的な使い方ができる仕組みですね。
パッと聞いた印象だと
そんなこと不可能だと思いがちですが
あながち無理な話でもなかったりします。
日本の場合だと
例えば月に7万円を全国民に配ろうとすると
ざっくり93兆円が必要になります。
財源確保が難しそうな感じがしますが
お年寄りもみんな医療費負担を一緒にして
生活保護をなくし、年金もなくせば
だいたいこのくらいの金額を
捻出できると言われています。
まぁ日本は人口分布的に
選挙で若者がお年寄りに勝つのが
ほぼ不可能なので、そういう意味での
ハードルは高かったりするわけですが。
ただ、財源確保は無理ではないということです。
みんな働かなくなる?
そうすると、今度は
ベーシックインカムを実施した場合に
人間はどういう行動をとるかという点に
焦点が当たります。
無条件でお金を配るので、誰も
働かなくなるという意見が
よくありますが、30万も40万も
もらえるわけではないので
働く人はやっぱり働くでしょう。
あとは、今の仕事は機械や人工知能に
置き換えられていき、遊びが仕事になる
という流れが加速していきます。
スポーツだってもともとは遊びですし
いまもユーチューバーとかいますからね。
とはいえ、こればっかりは
やってみないとわからない所もあります。
なので、ケニアやフィンランドなど
一部の国や地域でベーシックインカムの
社会実験が実際に実施されています。
ベーシックインカムは
人間の生き方に多様性をもたらす
素晴らしい仕組みだと思います。
なので、今後もこういった
テスト的に取り入れている事例を
ウォッチしていきたいと思います。